夜職を辞める前の貯金はいくら必要?私が足りなかった話
結論から言うと、私は50万円で動いて足りなかった。今から辞めるなら、最低でも生活費の6ヶ月分、できれば80万〜100万円は欲しいというのが正直な実感です。
数字だけ言われてもピンとこないと思うので、実際に何があったかから話します。
私が辞めたときの貯金額と、実際に何が起きたか
キャバクラを辞めたのは27歳のとき。貯金は52万円あった。当時の私は「半年もあれば余裕でしょ」くらいに思っていたんですよね。家賃6万円のワンルームに住んでいて、月の生活費はざっくり15万円くらい。単純計算で3ヶ月ちょっとしか持たない金額だったのに、なぜか半年分あると勘違いしていた。
甘かったのは計算だけじゃなくて、転職活動が思ったより長引いたこと。書類選考で落ちる、面接まで行っても職歴のことを聞かれて言葉に詰まる、そういうことが続いて、内定が出るまでに実質4ヶ月かかりました。入社後も初任給が振り込まれるのは翌月末。つまり辞めてから最初の給料が入るまで、実質5ヶ月間は貯金を切り崩す生活だったんです。
52万円から家賃と光熱費と食費を引いていくと、内定が出た時点で残り8万円くらいしかなかった。あの時の心細さは今でも覚えています。面接で「貯金がないから早く決めたい」という焦りが顔に出ていたと思う。実際、その焦りのせいで一社、条件を見ずに飛びついてしまって、入社後にすぐ後悔しました。
生活費6ヶ月分という目安の中身
よく「生活費3ヶ月分あれば大丈夫」と言われますが、夜職から昼職への転換に関しては、正直これだと心もとない。理由は二つあります。
一つは転職活動の期間そのものが読みにくいこと。職歴の書き方一つで書類通過率が変わるくらい、夜職からの転職は昼職同士の転職より時間がかかりやすい傾向があると言われています。この辺りは夜職の職務経歴書の書き方でも書きましたが、準備不足だと選考が長引く原因になります。
もう一つは、内定が出てから実際にお金が入るまでのタイムラグ。入社日から初任給日まで、最短でも1ヶ月、月末締め翌月末払いの会社だと最大2ヶ月近く空くこともある。ここを見落としている人が本当に多いです。
だから計算するときは「転職活動3〜4ヶ月+入社後のタイムラグ1〜2ヶ月」で見ておくと、6ヶ月分という数字にちゃんと意味が出てきます。家賃6万円、生活費込みで月15万円かかる人なら90万円くらい。切り詰めれば月10万円で回せる人なら60万円くらい。このあたりが現実的なラインだと思います。
昼職は給料が下がる前提で計算しないと足りなくなる
もう一つ見落としがちなのが、貯金の目減りスピードだけじゃなくて、転職後の収入自体が下がることです。夜職の月収が40万円だった人が、昼職の事務職で手取り20万円になる、というのはよくある話だと思います。私自身、月収にして半分以下になりました。
つまり貯金が尽きて焦って就職したとしても、そこから先の生活費も今までより厳しくなる。この収入ダウンをどう乗り越えるかは夜職から昼職で給料は下がる?収入ダウンの現実と生活設計で詳しく書いたので、貯金の計画と合わせて読んでおくと現実感が掴みやすいと思います。
収入ダウンが不安な人には、正社員一本に絞らず、まずは派遣で時給の高い仕事を探すという選択肢もあります。派遣なら夜職経験があっても職歴の説明がしやすい求人が多いですし、収入の落差を緩やかにできることもある。
大手派遣サービスに登録する年齢や資格の有無で目安は変わる
20代前半で身軽な人と、30代で家族がいる人とでは、必要な貯金額はかなり違います。30代からの転職は選考自体に時間がかかりやすい傾向があって、この辺りは30代の夜職から転職は間に合う?年齢の壁と戦略を整理するでも触れています。年齢が上がるほど、貯金は多めに見ておいたほうが精神的に楽です。
あと、辞める前に簿記やMOSみたいな資格を取っておくと、選考期間が短くなって貯金を使う期間そのものを圧縮できることもあります。逆に言うと、資格もなく、貯金も少ない状態で勢いだけで辞めるのが一番リスクが高い組み合わせです。この準備については夜職のうちに取っておきたい資格にまとめてあるので、辞めるタイミングを決める前に一度目を通しておくといいかもしれません。
貯金が足りないまま辞めたくなったときにできること
正直、理論上は「貯金を貯めてから辞める」のが正解なんですが、メンタルがもう限界という状態だと、そんな悠長なことを言っていられない人もいると思います。私も一度、貯金が20万円しかない時期に「今すぐ辞めたい」と本気で思ったことがありました。
そういうときは、退職代行や転職エージェントに先に相談してしまうのも一つの手です。退職代行はお店との交渉を代わりにやってくれるので、精神的な負担を減らして次の準備に時間を使えます。悪質な引き止めや未払いが絡む場合は、弁護士対応の退職代行を選んだほうが安心なケースもあります。
転職活動自体をエージェントに任せてしまうのも、貯金が心もとない状態では有効だと思います。求人選びや面接対策を一人で抱えず、期間を短縮できる可能性が上がるので、貯金を切り崩すスピードを緩められることがあります。
結局、いくらあれば安心なのか
数字だけ言うなら60万〜100万円くらい。ただこれは「安心して動ける金額」であって、「これがないと辞めてはいけない金額」ではないと思っています。貯金がなくても、辞めるタイミングが来ることはある。そのときは貯金だけに頼らず、代行やエージェントみたいな仕組みを併用して、切り崩す期間そのものを短くする発想に切り替えたほうが現実的です。
辞めるタイミングの見極め方についてはキャバ嬢を辞めるタイミングはいつ?見極め方と辞め方にも書いたので、貯金額とあわせて自分の状況を整理してみてください。私の場合、貯金が尽きかけた恐怖より、ダラダラ夜職を続けて心が擦り減っていくほうが結局しんどかった。数字は目安として持ちつつ、最後は自分の消耗具合と相談して決めるものだと思います。