夜職のうちに取っておきたい資格|辞める前にできる準備
夜職のうちに資格を取っておくべきかと聞かれたら、私は「取れるなら取ったほうがいい、でも資格だけで安心はできない」と答える。これがこの記事の結論です。
正直、私がキャバクラを辞めるとき一番焦ったのは資格の有無じゃなくて職歴の見せ方だったんですけど、それでも「MOSくらい取っておけばよかった」と面接で何度も思いました。資格があると履歴書に書ける項目が増えるし、面接で「昼職への本気度」を示す材料にもなる。ここでは、夜職を続けながら現実的に取れる資格と、私が実際どう考えて動いたかを書いていきます。
なぜ「辞めてから」じゃなくて「夜職のうち」なのか
これ、意外と知られてないんですけど、夜職を辞めた瞬間から収入がゼロか、あってもかなり不安定になる人がほとんどなんですよね。私も退店してから昼職の初任給が入るまで約2ヶ月、貯金を切り崩す生活でした。資格の勉強って、テキスト代や講座代がかかるものも多いし、勉強する時間的・精神的な余裕も必要です。
夜職を続けている間は、収入がある分だけ心に余裕がある。出勤前の数時間、休みの日、待機時間。細切れでも使える時間は意外とあるんです。私は出勤前のカフェで1時間だけテキストを開く、というのを週3くらいのペースでやってました。辞めてから「さあ勉強しよう」だと、生活費の不安が勉強の集中力を全部持っていってしまう。これは経験者として結構自信を持って言えます。
事務職を目指すならMOSと簿記、これは鉄板
夜職から転職する人の多くが最初に検討するのが事務職だと思うんですが、そこで一番効くのがMOS(Microsoft Office Specialist)と日商簿記3級です。
MOSはExcel・Wordの操作スキルを証明する資格で、勉強時間の確保次第では2〜3ヶ月くらいで狙える人も多いと聞きます。私はExcelのSpecialistだけ取りましたが、面接で「実務でどこまで使えますか」と聞かれたときに資格名を出せたのは地味に安心材料になりました。簿記3級は経理事務や一般事務でも評価されやすく、勉強すること自体が「数字を扱う仕事への適性」を示す材料になる気がします。
医療事務の資格を取る人も多いです。ただこれは正直、資格の種類がいくつもあって「どれが本当に評価されるのか」がわかりにくい分野でもあるので、通信講座を選ぶ前に求人票で「どの資格が歓迎条件になっているか」を先にチェックしたほうがいいです。順番、逆にしないほうがいい。
夜職の経験を活かせる資格という選択肢
もう一つ、私が個人的にすすめたいのがネイリスト技能検定やアイリスト系の資格です。これは夜職のスキルが活かせる仕事7選でも書いたんですが、夜職で培った接客力とビューティー系の資格を掛け合わせると、未経験でも美容業界への転職がかなりスムーズになるケースがあります。
私の元同僚は、在籍中にジェルネイルの資格を取って、辞めた後ネイルサロンに転職しました。給料は正直そこまで高くないけど「夜職の経験が活きてる実感がある」と話していて、これはこれで一つの正解だなと思います。全員に合う道じゃないですけどね。
キャリアコンサルタントや秘書検定みたいな、少し毛色の違う資格を取る人もいます。ただこのあたりは「取ったら即有利」というより、面接で「なぜこの資格を?」と聞かれたときにちゃんとストーリーを話せるかどうかが大事になってくる印象です。
資格より、実は「見せ方」で詰まる人が多い
ここまで資格の話をしてきましたが、正直に言うと、資格そのものより職歴の書き方でつまずく人のほうが圧倒的に多いです。私自身がそうでした。MOSを取っていても、履歴書の職歴欄に何と書くかで手が止まる。
夜職の職務経歴書の書き方でも詳しく書きましたが、資格は「取ったこと」よりも「なぜ取ったか」「どう活かすつもりか」をセットで語れないと評価されにくいんです。資格だけ並べても、面接官からすると「とりあえず取っただけ」に見えてしまうこともある。ここは正直、資格取得に時間を使う前に一度考えてほしいポイントです。
転職エージェントに相談すると、今の職歴とスキルでどの資格が本当に必要か、逆にいらないかを整理してくれることもあります。私は独学で突っ走って遠回りした自覚があるので、早めに第三者の目線を入れるのはわりとおすすめです。
勉強時間、正直どうやって作るか
夜職をしながらの資格勉強で一番のハードルは、やっぱり生活リズムだと思います。出勤前は眠くて集中できない、休みの日は昼夜逆転で起きられない、というのはあるあるです。
私の場合、無理に朝型に変えようとせず「起きてから出勤までの3時間のうち最初の1時間だけ勉強」と決めていました。完璧を目指すと続かないので、週に1日サボってもいいルールにしていたのも地味に効いた気がします。生活リズムの切り替えについては夜職から昼職の生活リズムでもう少し詳しく書いているので、辞める前後の体調管理に不安がある人は読んでみてください。
もし今のお店との相性が悪くて勉強どころじゃない、という状態なら、無理に資格取得を急ぐより先に環境を変えることを考えたほうがいい場合もあります。派遣で昼夜のバランスを取りながら資格勉強の時間を確保する、という選択をした知人もいました。
大手派遣サービスに登録する資格は「保険」であって「切符」じゃない
資格を取っておくと、履歴書が空欄にならないし、自分自身の自信にもなります。でも資格が転職の切符そのものになるかというと、そこはちょっと違うなというのが実感です。私が採用側の話を聞いた限りでも、資格の有無より「夜職での経験をどう言語化できるか」を見られている場面のほうが多かった気がします。
それでも、夜職を続けながら勉強する時間があるうちに、少しずつでも手を動かしておく価値はあると思います。辞めてから焦って動くより、余裕があるうちに種をまいておくほうが、結果的に選択肢は広がる。私はそう感じています。
もし今の店を辞めるタイミング自体に迷っているなら、キャバ嬢を辞めるタイミングも参考にしてみてください。資格の勉強と並行して、辞め時を見極めるのも案外大事な準備の一つです。